理容組合廿日市支部補助金活用セミナー

29年度補助金事業に理美容から17事業

厚生労働省は2017年7月2日、平成29年度生活衛生関係営業対策事業費補助金審査結果を公表した。理容9事業、美容8事業が補助金助成事業の対象事業に選ばれた。

政府創業補助金事業に理美容から4件

中小企業庁は「平成29年度創業補助金」対象事業として109件を採択し、2017年7月18日発表した。理美容関係では4件が採択された。

「創業補助金」は、新たな需要や雇用の創出等を促し、日本の経済を活性化させることを目的に、新たに創業する者に対して創業等に要する経費の一部を助成する制度。同制度は、国が行う補助事業と同様、『補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律』の規定が適用される。

補助率は、創業費用の二分の一以内で、外部資金調達がない場合は50万~100万円以内、外部資金調達がある場合は50万円~200万円以内。今回は739件の応募があった。

今回採択された事業は多種多様に及んでいるが、理美容関係は次の4事業(*)。
・「高齢者へ福祉美容」「働く女性へ癒しビューティ」の空間を創造する美容サービスの展開(福島県いわき市、芳賀絢香)
・トータルコーディネートを行い地域活性化コミュニティとなる美容室創業事業(長野県長野市、本山聖子)
・究極のセグメンテーション!ママによるママのための美容室創業と新需要創造(岐阜県揖斐郡池田町、高橋実里)
・大人の男性専用のカット・白髪染め・育毛・セットが行える美容室(福岡県久留米市、石井宏和)

商店街の活性化事業に500万円まで助成

地域の商店街に加入している理美容店は多いが、中小企業庁は2017年11月28日まで、商店街の活性化をはかるための「地域・まちなか商業活性化支援事業(個店連携モデル支援事業)」を募集している。上限500万円までの助成金が受けられる。

商店街への歩行者の通行量の増加が見込まれる事業が対象で、商店街独自の販路拡大などいろいろなアイデアがありそうだ。

対象商店街は法人格のある商店街。該当商店街に加入する理美容店など事業者2者以上で構成される個店グループが申請できる。ただし当該商店街組織から、事業費の1/6以上の額の支援(資金提供)を受けられることが前提になっている。

補助率:1/2以内
補助金上限額:補助事業者数×100万円(ただし、500万円が上限)
補助金下限額:30万円

なお同事業に関しては応募が少ないようで、今回が4次募集になる。

理容業など生活衛生関係予算

厚生労働省は、生衛業の生産性向上を推進するため、業務改善に取り組みやすくするためのガイドライン・マニュアルの普及や活用の推進を図るとともに、最低賃金の引上げの影響が大きい生活衛生関係営業者に対する収益力向上等に関するセミナー等の実施や、業の振興や発展を図るための組織基盤の強化を通じた衛生水準の確保・向上、相談支援体制の強化等を行う、としている。

理容業界に3千万円の助成金 厚生労働省

平成29年度生活衛生関係営業対策事業費補助金
厚生労働省は平成29年度生活衛生関係営業対策事業費補助金の予算執行状況を公表。理容関係は約3千万円の予算が執行された。

第3四半期に予算執行されたもので、理容連合会、各組合は申請した補助金助成事業を主に第4四半期に事業として行う。

【理美容関係の平成29年度生活衛生関係営業対策事業費補助金】(単位 円)
全国理容生活衛生同業組合連合会 9,393,000
岩手県理容生活衛生同業組合 7,622,000
新潟県理容生活衛生同業組合 2,000,000
石川県理容生活衛生同業組合 2,191,000
福井県理容生活衛生同業組合 1,794,000
岐阜県理容生活衛生同業組合 2,577,000
愛媛県理容生活衛生同業組合 2,000,000
佐賀県理容生活衛生同業組合 2,078,000
合計 29,655,000

理容師のために、実際に採択された理容室の補助事業

小規模事業者持続化補助金』の採択者が中小企業庁のホームページから公表されました。

 

1.高齢者・シニア層向け事業
2.新規サービス・設備投資による新規顧客獲得
3.HP・SNS作成による広告事業

高齢者・シニア層向け事業

  1. 高齢者の体に優しい技術設備の設置とヘッドスパサービスの提供
  2. 入口のバリアフリー化と明るい店内への改装による来店促進
  3. 出張訪問福祉美容で、“喜びと癒しを”
  4. 高齢者に向けた炭酸泉を使ったヘッドスパ事業の展開
  5. 『ご年配のお客様がご来店しやすい空間づくり』
  6. 外出困難な高齢者層の開拓のための移動美容室サービス事業
  7. 要介助者もおしゃれして明るく!在宅高齢者向け訪問理美容
  8. 高齢者や障がい者に対応可能な機材の導入と新サービスのPR
  9. 来店困難な高齢者の送迎・HPや各サイトで集客と販売
  10. トイレ改修とルーフ設置を行い、女性シニア層獲得を目指す

新規サービス・設備投資による新規顧客獲得

  1. 高濃度水素吸入機の導入による“美容と健康の新メニュー”の展開
  2. ヘアカットの新技術導入による顧客獲得と満足度向上
  3. 理容所・美容所の重複開設による新規顧客獲得
  4. 産院との連携を目指す「プレママ美容室」の新たな販路開拓
  5. 新型電動シャンプーチェアの導入で新事業開発と販路拡大
  6. 最新ヘッドスパ用シャンプー台増設によるお客様の満足と売上up事業
  7. 個室理容院が行う女性専用「お顔そり美容法」の周知の売上増強
  8. 美容室のテラピーメニュー実施のため店舗改装による新規販路開拓
  9. 「理美容師とお客様に役立つ理美容器具」業界初の施術時短マシン
  10. 抗がん剤治療で脱毛に悩む患者向け美容サービスによる販路開拓

HP・SNS・DM作成による広告事業

  1. 販促サービスアプリの導入と店舗駐車場整備計画事業
  2. アレルギー対策に特化した美容室の広告宣伝・PR事業
  3. HPの作成、美容機器の導入に伴う認知度向上と販路開拓
  4. 理美容室向け情報ポータルサイト製作・配信事業
  5. 今までにないドクターサロンを展開!HPで新規顧客獲得へ
  6. 全国DMチラシ配布と訪問営業における新規顧客開拓事業
  7. わかりやすい看板の設置で潜在顧客の掘り起こし
  8. 美容業界最先端の動画マーケティングによる売上増!
  9. SNS、情報雑誌を活用した知名度向上と売上拡大事業
  10. 集客力強化に向けたHPリニューアルと富裕層向け販路開拓

 

高齢化する理容組合員

理容組合員の高齢化が進んでいる。これまでも高齢化していたが、中心年代層が60代だったものが、70代に移行しており、一段と高齢化している。

年齢分布は(単位%)
20代:0.1
30代:2.3
40代:10.7
50代:12.6
60代:34.6
70代:35.3
80代以上:3.7
だった。

第31回理容師美容師国家試験 理容1117人、美容1万6516人合格

第31回国家試験の結果理容師試験 受験者数:1458人 合格者数:1117人 合格率:76.6%美容師試験 受験者数:18584人 合格者数:16516人 合格率:88.9%


県立高校内に美容店

高校教育の多様化が進む中、三重県の県立高校が校内に美容店を2014年9月8日オープンする。伊賀市にある県立あけぼの学園高校。 店名は「Akebono hair」。校舎2階にあり、広さは135平方メートル。もちろん保健所への届出も済ませている。 同校によると、校内に美容店を設けるのは公立高校では初めて、という。同校では15年前から、美容関係の仕事が学べるコースを設置し、すでに多くの美容師志望の学生を卒業させている。 今回、美容店をオープンする目的は、学生が実際にアシスタント業務や接客を体験し、技術やコミュニケーション能力を向上させるため。美容実習を選択した学生のうち、12人の女子が2班に分かれて参加する。なお、実際の美容業務は美容師の講師が行う