ひところは10万人以上いた理容組合員だが、2011年4月には6万9145人と7万の大台を割り込み、2014年1月には6万1115人に減っている。このまま減り続ければ、2014年4月には6万人の大台を割り込む可能性もある。
理由は、単純な退会や転廃業による退会もあるが、組合員の高齢化が一つの大きな要因になっている。
全理連が調べた組合員の年齢構成によると、
最多は60歳代で35.6%、
次いで70歳代の32.5%。
60歳代、70歳代で組合員全体の三分の二を占める。
80歳代は3.9%、
90歳代はさすがに少なく0.6%だ。
若年に目を転じると、
40代は11.9%、
30代は3.5%、
20代は0.1%。
定年がなく元気であれば、いくつになっても働けるのが、理容美容の仕事のいいところだが、さすがに80歳代で働くのはしんどい。
70歳代はざっと2万人を数える。毎年2千人が80歳代になる計算だ。80歳になったら、皆廃業することはないにしろ、相当数が現役を引退する。
このままいくと、20年後の組合員は2万人そこそこになってしまう。理容業の存続のためには組合員、非組合員などといっている状況ではないのかもしれない。