理容支出 5年間で1割以上の減

 理容店への支出は、5年間で1割を超す減少を示した。家計調査(2人以上の世帯)によると、理容に支払った金額は2009年は増えたものの、この5年間は右肩下がりのトレンドで、2010年には対2005年比▼13.4%までに落ち込んだ。

 理容支出には、白髪染めやアイパー、パーマ、ヘアケアなどは含まれてないとはいえ、理容店収入の根幹ともいえる理容料金(総合調髪)が5年間で13.4ポイントも落ち込んでは、経営への打撃は大きい。理由としては、利用回数の減少(来店頻度の長期化)、料金の低下が考えられる。利用回数については、NBBAの調査によると、2005年に85.4%の利用率だったものが、2010年には73.8%と11.6%下がっている。

 料金は、この5年間は3,500円前後、ほぼ横バイで推移してきており、大きな変動はない。利用回数以上に支出が減少しているのは、カットオンリー店の利用が増えていることが上げられる。NBBAの調査では、カットのみの利用回数は2005年は28.3%だったが、2010年には42.5%と14.2%も増えている。

 カットオンリー店への利用が増えたために、料金、来店頻度以上に消費者の支払う金額が減少したのが伺える。